昔は全て同じだった。



身長も顔も声も。
パパもママもエイミーも、皆僕達の見分けが付かないぐらいそっくりで何度も間違えてた。
完璧にニールとライルを見分けられたのは僕達だけ。
二ールを抱きしめると同じ匂いがした。
それが嬉しかった。それでよかった。
あの時はずっと一緒だと思っていた。変わらないと思っていた。

あの時、僕が鏡を覗き込むとニールが居た。

始まりは確かに一緒だったのに、いつの間にか僕らは離れ離れになっていた。







「おはよう、ニール。今日もいい天気だよ」

話かけても返事はない。
沢山の管に繋がれた、同じ顔した己の半身。
耳障りな機械音が断続的に続く、ただ白い世界で眠るニール。
僕と話してくれない、僕に笑ってくれない、僕を見てくれない、僕の名前を呼んでくれない。
ねぇ、悲しいよ、寂しいよ。

ベッドの横の椅子に腰掛けて、ニールの手を握る。
只でさえ白いニールの肌が、もっともっと白くなり、いつかこの白い世界へ解けて何処かへいってしまいそうだ。

おいていかないで、ニール。
もう一人はいやなんだ。

病室の片隅にある鏡を覗き込む。
昔はそこにニールが居たのに、今、そこに居るのは無表情な僕。
鏡を覗き込むとニールが居る、そんなことが錯覚だって気付いていた。
だけど気付きたくなかったんだ。





「ニール、僕は憎むよ・・・・・・」

パパとママとエイミーを殺したテロを。
僕とニールを離れ離れにした世界を。
そして、ニールをこんな目に合わせたソレスタルビーイングを。


白いニールの首筋に顔を押し付ける。
そこから香るのは、ニール・ディランディーの、いや、ロックオン・ストラトスの匂い。











いつから僕らは違う人になった?




23話後ロックオフ(ライル)がロックオンを救出したとしたら?という話。
捏造甚だしい。






(2008.05.26)